【将来は絶望的か】新社会人なので簡易的に資産シミュレートしてみたよ ;)

こんにちは。umeboshiです。

あっという間に新年度の1か月が過ぎ、私も新卒1年目としての研修業務に励んでいました。 そして4月25日に、人生初の給料が支払われたわけですが、人生で最も高額な振込みがあり大喜びしました。

でも、大金に目がくらんで浪費していては、ガチャとギャンブルにハマり、リポ払いに染まり、最後には自己破産まで一直線。暗い将来しか見えてこない現代人です。
だからこそ、「今のうちから資産管理について考えておこう!」と思い、とりあえずExcelで簡易的に資産シミュレートしてみました。

ただし今回は手取りがどうなるかの仕組みについて知ることを主眼に置いており、収入の税金計算を除いては運用面では楽観的・変化に乏しいものになっています(天井から膝上にゴキブリが落ちてきたので、詳細まで作り込むメンタルが亡くなったのだよ)。


資産シミュレート概要

シミュレート目的

今回の資産シミュレートの目的は、主に3つです。

  1. 手取りになるまでにどのように税金がかかるか知る
  2. 貯金をできる程度の生活水準はいかほどかを知る
  3. どれだけ貯金や投資をするべきかを比べる


作成したExcelの保護版です。 所有のPCにDLしていただくと、一部パラメータのみ変更できるようになっています。多分。
許可なく変更して再配布することはおやめください。

drive.google.com


基本的な条件

今回、個人情報バレを避けるために、給与やらについては下記の適当な値を設定して計算を進めたいと思います。そのうえで、税金の計算にはおよそ実際の基準値を用います。

  • 期間:25~65歳
  • 月収:240,000円
  • ボーナス:年4.5月分
  • 住宅費:70,000円
  • 生活費+食費:60,000円
  • その他費用:48,000円
  • 投資:一般Nisa(40,000円)とマッチング拠出(7,680円)
  • 利回り:税込みで検討
  • 年収の上昇:年2%
  • 支出の上昇:年2%
  • 結婚や子育てによる影響は未検討

※ 結構楽観的な数値で計算しています。
初年度のみ所得税と住民税の計算を具体的にしますが、以降は手取りが総収入の80%として算出します。
※ マッチング拠出に関する計算は面倒くさかったので、初年度の値段が65歳まで続くこととしました。

資産シミュレートに用いるパラメータ一覧


Simul 1: 初年度の手取りと余剰資金予測

まず、初年度の手取りについて、総収入に対してどんな風に税金がかかるかについて調査しました。その結果、下記のような計算手順で税額を求められることがわかりました。

  1. 給与と賞与を合わせた総収入を求める
  2. 給与所得控除額を求める
  3. 全体的な控除額を、所得税と住民税の両方で求める(基礎控除社会保険料控除、生命保険料控除などの合計)
  4. 所得税・住民税の課税対象金額を求める
  5. 所得税・住民税を求める
  6. 手取り収入を求める


手取りの導出結果

手取りの算出過程

結果として、月収24万円の仮想人物は、手取りが月19万円(賞与抜き)になり、およそ20%が税収されることがわかりました。
これだけ手取りがあれば、支出を鑑みても月13万円近く貯金できることになり、東京都内でも最低限は生活できそうです。

また、積立Nisaをする場合の最大非課税額は月3.3万円程度なので、満額で投資信託することも意外と余裕そうです。



Simul 2: 25歳~65歳までの資産推移予測

次に、初年度の手取り額をもとに、65歳まで運用したときの総資産がどのように推移していくかをシミュレートしていきたいと思います。今回は計算をきわめて単純化するために、{年収・支出・投資の利回り・投資基準額・賞与に対する投資率}が一定だと仮定しています。60歳以降は年収が下がるとかは知らないです。

そして、人生でかかる大きな支出を下記のように仮定し、最終的に65歳時点で残る金額を求めました。

大きな支出額の仮定

資産推移を調査した条件は、下記の7つです。

  1. すべての余剰資産をネット銀行口座(金利0.02%)に貯める場合
  2. 毎月一定額(約5万)のみを投資し、利回りが1%ある場合
  3. 毎月一定額(約5万)のみを投資し、利回りが3%ある場合
  4. 毎月一定額(約5万)のみを投資し、利回りが5%ある場合
  5. 毎月一定額(約5万)と賞与の60%を投資し、利回りが1%ある場合
  6. 毎月一定額(約5万)と賞与の60%を投資し、利回りが3%ある場合
  7. 毎月一定額(約5万)と賞与の60%を投資し、利回りが5%ある場合





ここからは、簡易シミュレート結果を載せていきます。

手取り給与に対する支出と残金

まずは支出と賞与無し手取り残高の推移です。 (賞与無しであることに注意)

手取り給与に対する支出と残金
支出の増加率を緩やかに設定しているためか、何とか手取り給与と支出がいい感じのバランスで収まりました。しかし問題は、このグラフは独身人間の支出予測を示しているだけであり、結婚や子供ができた際には支出が増加することは明らかなことです。このグラフだけからも、共働きの需要が高まっていることがよくわかりますね。




65歳時点での合計資産

お次は、65歳時点での合計資産についてです。下から2行目は、合計資産から大きな支出を単純に減算した値です。

各パターンにおける合計資産と、大きな支出による絶望
大きな支出を高額に見繕っているため、老後で絶望するパターンが4個ありました。「え、どうやって生きればいいんですか?」と後から後悔しないためには、絶対的に銀行口座での管理は避け、資産運用が必要不可欠であることがわかります。もしくは共働きや副業で一発当てるしかないですね。とはいえ、投資さえしていれば老後2000万円問題(夫婦)は結構簡単に解消されそうです。

面白いことに、投資額が少ない条件2--4のほうが、投資による利益率が高まるようです。




投資額の違いによる資産運用効果の違い

投資額の違いによる資産運用効果の違いについて気になったので、利回り3%の条件3と6を比較してみます。

投資額の違いによる資産の推移比較
一見、最終的な金額は右側(条件6)のほうが良く見えます。左図(条件3)は、赤と青の銀行口座にある割合が高く、投資による利益が比較的少ないです。それに対し、右図は圧倒的に投資での利益が出ています。

実際に生活する場合、右図のような運用方式では問題があるでしょう。大きな支出が不定期的に生じる場合、それは銀行口座から落とすべきであり、条件6側では投資額にも着手しなければならなりません。つまり、積立NisaやiDeCoのように長期的な運用方式を採用していた場合は、多額のリセットがかかる可能性があります。途中でやめられない長期投資は、個人的には手に負えないっすね。




7条件における総資産推移予測

それでは最後に、7条件における資産の推移を可視化してみます。

~総資産額推移予測~ 黒:条件1。赤:条件2--4。青:条件5--7。
条件4と条件6がほぼ同じような軌跡をたどっていますね。利回りを高められると、圧倒的な安心感があります。
銀行口座に貯金するだけだと、若いうちから結構な額を離されてます。父が「もっと積極的に投資をしていれば大金持ちになっていた」とずっとぼやいていたのは、このことだったのかと実感できるグラフですね。

ちなみに、巷で話題のFIREをするためには、条件7で54歳まで働く必要があるみたいです。あゝ、絶望。




結論

個人的には、利回りが5%以上になると楽観視できないため、条件6のような資産管理ができれば安泰なのかなと考えています。もちろん、今回の簡易シミュレートでは収入が増加しすぎていますし、結婚や子育てや経済衰退などのことも考えると、再現性があるか不安になります。

ちなみに私は一般Nisaで投資をする予定なので、ある程度大きな支出があっても対応しやすいのかなと考えています。ただし実際の給与や賞与は今回のシミュレート環境よりも低いので、裏でビクビクしている次第です。。。 結婚して共働きする方向も視野に入れて人生設計しなければなりませんね。。。

(;´・ω・)

NAISTを修了しての振り返りと、NAISTでの活動の特徴考察

こんにちは。
恐ろしいことに、明日から社会人です。なんか頑張ります。

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霧立ちこめしNAIST刑務所

そう、私の大学院生活ももう終了(修了)しました。2年間、奈良先端科学技術大学院大学で生活をしていたわけですが、ただ目の前のタスクを片づけていたら終わってしまったという印象です。博士前期課程の学生なんて皆同様に、ただ「忙しかった」と結論付けられるでしょうけど。ただ感想を述べるだけではつまらないので、自身のNAISTでの生活を振り返りつつ、活動の印象についてまとめていけたらと思います。




そもそもどんな大学院生活を送ったか

まず、修士2年間でどのような生活を送ったかをまとめていきます。大したことを書いていないので、時間が無い人は本章を読み飛ばして下さい ;)

修士1年 前半

M1前半は、授業・修士研究テーマ決め・学部時代の論文執筆・就職活動をする必要がありました。活動量が一番多く、肉体的に疲れたのはこの時期だと思います。

NAISTに入って最初に待ち受けているのは、当然のごとく授業です。NAISTでは英語で授業が進められ、その内容は学部時代に情報系学科の成績上位だった私にとっても難しいものでした。さらに、M1前半にすべての授業単位を取得することができ、それに挑戦した私は課題の多さに睡眠を削ることになります。特に、コロナ禍の始まりに入学したため、授業の出席点や筆記テストは1つもなく、課題の提出により成績評価されたため、その量は例年とは比べ物になりません。

学部4年の半年近くを利用して大学院受験し、研究室を変えているため研究活動を疎かにすると「苦労してNAISTまで入学した意味があったのか?」という疑問に苛まれることになります。これは大学院2年間を通して常に付きまとう問題でした。ともかく、1年目は研究テーマを確立・安定化して、同期よりも少しでも進めたいという思いがありました。そのため、研究テーマ決めや論文調査にも力を入れて、常に気を張っていなければなりません。アイデア出しが好きな私には、この時間は苦しくもなんともなかったのですが、それらに慣れていない同期は大変苦労していたことを覚えています。

上記2つの研究活動に加え、同時並行して学部時代の研究論文を3本も執筆していました。これは大学院受験の影響で卒業研究が後ろ倒しになったこと、単純に自分自身で論文を書き上げたかったこと、また、技術雑誌からの寄稿依頼という名誉なことだったために取り組みました。卒論の短縮 + 作業分担などはしていたため、死ぬことは無かったのですが、NAISTでの活動に追加して好きでやっていたことなので、忙しくても文句は言えず歯を食いしばりながら堪え抜いたことが記憶に残っています。

最後の就職活動ですが、上記のことがある中で時間を費やせなかったことは想像に難しくないでしょう。私は就活として逆求人イベントへの参加と、5社程度のインターンシップへ応募したことくらいで終了しました。幸いながら、学部時代からの成果が認められて書類選考には優位に働き、人より苦労は少なかったです。無事にソフトバンクの4週間の現地インターンに通過し、コロナで中止になり、どこのインターンシップにも参加しない人になりました。


修士1年 後半

M1後半は、修士研究と研究テーマ変更・就職活動・個人開発をしていました。個人開発が出てきたということで、少し余裕が出てきたわけですね。しかし、修士2年間を通して、最も精神的に疲弊した時期でした。

修士研究は、遠回り遠回りしながら実装を進めていました。1つひとつ自力での実装することをこだわっていたため、研究には本質的に重要ではない箇所に時間をかけて、先生に「要らぬ」と言われ、途中まで作りかけたものを幾度も手放していました。挙句、研究テーマと同じような実装をしているアプリケーションを見つけてしまい、研究テーマを1から再検討した次第です。結果、M1の研究は、力を入れて活動していたものの、無に帰したのでした。あるある。

研究テーマが無に帰して精神的に参っている中、病みイベントと名高い就職活動も進めなければなりません。私はソフトバンクの早期選考を最終面接で落とされ、6社のお祈りメールを乗り越えて、7社目でようやく内定を頂きました。書類選考にはすべて通っていたので、面接で落とされすぎて自分自身のコミュ力や経歴を疑いましたね。開発歴などに強烈な自身があったため、絶対に嘘をつかない方針を貫いていました。しかし、SPI試験を複数人で不正しながら問いたり、嘘をつきながら内定をもらう人を見ながら、何が正しいか疑い悩み病んでいました。

個人開発はFFKBであったり、webサービスも実装したり、新しい基板の設計もこの時期にしていました。なんだかんだ余裕があったと言えます。研究活動でくすぶっていた分、その他では活躍しようと意地でも働いていたのでしょうか。

ume-boshi.hatenablog.jp


修士2年 前半

M2前半は、修士研究・学会発表準備・個人開発・ブログ1か月連投チャレンジ・親知らず3本同時抜歯などをしていました。

M2前半では、研究活動が軌道に乗ってきたこともあり、そちらの被験者実験を主軸にバリバリと実装を進められました。投稿する学会と被験者実験内容が決まっただけで、ずいぶん事を運びやすくなるものです。活動しやすさから、肉体的にも精神的にも余裕がありました。実験もしていない状態で、論文執筆を無理な締め切りで応募しても、無理をすれば何とかなる。

研究は軌道に乗っていましたので、就職したらできないことをを今年度中に挑戦しようと、ブログ1か月連投チャレンジと抜歯(全身麻酔のため1週間入院)をしていました。本ブログは一応、技術ブログですので、1か月連投しようと思うと必然的に個人開発や専門知識獲得をすることになり、躍進の1か月も過ごしたとも言えます。ただ、記事連投チャレンジ中に祖母が亡くなり、不慣れなイベントが続いたりスケジュールが狂ったりと、ブログを書く意欲をここで無くしてしまいました…
ともかく、研究も個人開発も進められ、文武両道?できた期間でした。

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修士2年 後半

M2後半は、修士研究・個人開発・次年度準備をしていました。普通に、当然のごとく忙しかったです。

国内学会後に様々なやる気を失ってダラダラ生活していたら、いつの間にか研究活動がマズい状態に突入しました。その上、次にどんな被験者実験をすれば良いかは私の研究において最大の難題であり、修論をどうまとめ上げるかを含めて検討しなければなりませんでした。その後は実験設計を短期間で行い、実験用システムの実装をほぼバグが無い状態に仕上げることに注力。さらに、被験者実験を採用したことで大量の被験者実験をし、期間も2週間以内で密にタスクをこなしました。そして取得データの分析と修論執筆、修論発表を着々と進める日々。。。いつの間にか、M2後半が終わっていました。

実験データを集めたりデータ分析を進めると同時に、忙しさを忘れて気まぐれで応募したQiita Advent Calendarの記事を書き上げるために四苦八苦しました(なぜ4記事も応募してしまったんだ…)。各ネタもないのに、自分で計画を忙しくして馬鹿の極みです。 ume-boshi.hatenablog.jp ume-boshi.hatenablog.jp

修論発表が終わってからは、すぐに内定先の手続き・引越し準備・実家の部屋を引き払い・車の売却・研究の引継ぎと、大忙しの日々を過ごしました。


つまりどんな生活だったか

振り返ってみると、他大学院進学後に遊び惚けることは困難でした。

  • M1前半は、肉体的疲労が強く、人によっては環境変化で病む人も出てくるでしょう。
  • M1後半は、精神的疲労が強く、時間的な余裕が少しだけできます。
  • M2前半は、研究テーマさえ確立されていれば、肉体・精神・時間的に余裕があります。色々ガッツリ進められるでしょう。
  • M2後半は、時間的余裕が無くなり、研究活動に肉体的・精神的にも披露する期間といえるでしょう。どれだけコツコツ進められる人でも等しく忙しいと思います。

自身の研究内容は、まとまった結果が出るまで学会発表がしづらく、どうも研究で満足できる発表成果は残せませんでした。その分、娯楽として個人開発にも力を入れたとも言えます。もし、国際学会やジャーナルへの投稿を目標として研究活動をより真面目に行うのであれば、休んでいる暇はほとんどなく、QoLも極めて低下していたでしょう。




他大学院進学の印象

これまで、個人的にNAISTでの活動を振り返り、その特徴について述べてきましたが、一個人の生活内容には需要が無いと思います(なぜ書いた)。

なのでもう少し一般的な目線で、NAISTでの活動の特徴や印象をまとめていこうと思います。

研究スケジュールについて

〇 モチベーションが高い人が多いため、常に若干焦りながら活動可能

様々な大学からの優秀近い学生がNAISTには集まってきているようで、研究活動を真面目に行っている人は当然多いです。全員が大学院受験していることからも、当たり前の態度だとわかりますね。さらに技術的に優れた人が多く、モチベーションと相まって定期的にちゃんと進捗を出してきます。私が焦って負けじと研究を進めようと思っても、隣の芝生は青く見えるようで、周りも焦って研究を加速していきます。

同期だけでなく、先輩も後輩もすごい人ばかりなので、焦りを抱き続けるのは簡単です。まともな人であれば、この環境では自然と研究成果が生まれてくるでしょう。

〇 研究時間のやりくりが容易

研究室にも依りますが、情報系ではコアタイムが無い研究室が多い印象です。私は完全に昼夜転回型の生活習慣でしたが、深夜に大学に行っても誰か居たり、深夜に大学から帰るときには大量の研究室で電気がついているのが見えます。これは、徹夜するほど忙しいのではなく、スケジュール的に自由が利く研究室が多い証拠でもあると思います。

私が個人開発やブログ1か月連投チャレンジをしたり、適当な時期に入院できたりしたので、やる気に波がある人でも長期的には上手く活動できる環境です。

〇 学内でのバイトが多くあり小遣い稼ぎ可能

学内バイトは他大学でもあるでしょうが、NAISTではその頻度が多いと思われます。というのも、よくある授業TAやRA(Research Assistant)、共同研究の補助に加えて、サマー/スプリングセミナーやインターンシップでバイト代がもらえます。これは、NAISTに入学する前の学生さんが、研究室に仮配属して雰囲気や研究対象などを知れる仕組みなのですが、長いときには1か月くらい来訪があるのです。また、オープンキャンパスや学外イベント補助などの活動でもバイト代がもらえたりします。

がっつりバイトできない環境下では、こういった小遣い稼ぎはありがたいものです。

× 授業課題の多さや就活の必要性から、研究時間が少ない

一般的に、他大学院への進学をすると授業課題については、どれだけ努力すれば単位が取れるかの基準が変わるため手抜きできない上に、院進≒上位の学歴 であることで、課題の難易度や量が増えるでしょう。就職活動では、進学後の研究テーマや成果が安定していない中で、他の研究が変わっていない学生たちと戦わなければなりません。まとまった研究成果を就職活動でアピールしづらい傾向があり、開発経験が深く豊富に無い人は就職活動で苦労すること間違いなしです。

わざわざNAISTに進学したくせに、研究活動に時間を費やしきれないのは無意味で致命的な問題です。修士卒で就職するのであれば、研究活動に満足な時間をかけられない可能性があることを必ず覚悟しましょう。

× テーマ決めが遅いと、残せる研究成果が小規模化

大学院受験して専門分野をずらすということから、新しく修論研究テーマを検討するための知識量が不足し、右往左往しがちです。私の同期は、M1のときに決めた研究内容が、修論内容に直結していたのは8人中3人だけでした。研究テーマの決定が遅れれば研究期間が短くなり、成果も小規模化します。自分で研究内容を決めない場合はもっと安定して進められますが、それはそれで面白くない。




生活の印象について

〇 娯楽が研究寄りになり、成果としても消化可能

NAISTの研究は、専門外の分野を傍から見ても面白いです。研究内容を派生して、色々試しているだけでも楽しいですし、研究チックにも変えられます。個人開発が好きな人であれば、自身の専門性と研究室の専門性を少し絡めるだけでも、自然と娯楽が研究化可能です。実際、私が趣味で作ったFFKBや群ロボットは、やる気が持続して入ればHCIやロボティクスの分野で研究化しようと思っていました。この ↓ 記事の内容も、修論研究のちょっとした派生です。

ume-boshi.hatenablog.jp

分野に依るのかもしれませんが、一応 "先端" 的な技術から派生させるので、少ない苦労で新しい研究が生まれやすいのでしょうかね。

〇 金銭感覚がバグるほどの研究費

NAISTの研究費利用の審査がザルなのか、新しい機器をバンバン購入してくれます。1台100万円近いデバイスを突然4台買ったり、45万円くらいの某ARグラスを学生1人ずつに行き渡るように大量に保持していたり、謎に光熱費がかかりまくる施設で1人が研究するためだけに毎月数十万支払ったりと、とてつもない懐の広さを目の当たりにしてきました。ちなみに、世代によっては、大学からMacBook Airが貸与されたりもしました。
今年度に限っては、研究室の環境改善費用として各研究室に200万円が支給され、空気清浄機やyogiboや昇降机などが大量導入されたりしました。

先端恐怖症になってもおかしくない。

〇 国際交流した意欲が湧く

NAISTは外国籍の留学生が多く、日本人:留学生=7:3くらいの比率でいます。単純に言語が違うだけならいいですが、多言語を扱える人がほとんどで、技術水準も高く、休みなく永久に研究を続けています。比較的、中国国籍の方が多いのですが、必ずと言っていいほど英語か日本語を話せて、そのどちらかでミーティングに参加できるほどです。その人たちが寮生活していることも相まって、日本で時々観光する以外は毎日研究室に来て活動しているのです。これは日本の大学で日本人よりも留学生の方が成果を残しうるという恐ろしい現象を生んでいる気がします。

ともかく、留学生の水準が高さに感化されて努力しなければと思うとともに、文化交流を図りたいなぁと意欲が湧いたものです。コミュ障なのであまり話せませんでしたが…

× 娯楽施設が少なく交通の便が悪く、研究と娯楽のメリハリが付けづらい

娯楽と言えば、カラオケとかボーリング場、ラウワンとかを想像するかもしれないですが、そもそもまともに外食できる場が徒歩圏内にありません。大学の学食は、自称グルメの同期からはマズいと評されており、外食先は決まって車で10分ほどのラーメン程度です。外食するためには、誰か車所持者が犠牲となって研究活動を止めて運転手になる必要があります(まじウザかった)。運転手のスケジュールと気分が合わなければ、外食の話も当然無しになります。
その結果、最終的に行き着く先は、事前にお弁当を買っておいてそれを研究室で食べるスタイルです。これでは研究と娯楽のメリハリもへったくれもありません。

個人的には、NAISTの学食で売っている幕の内弁当はおいしいのですが、舌が肥えた人には耐えられないのでしょうね。




まとめ

さて、ここまで長々と語ってきましたが、NAISTは研究組織として優れていることが伝われば幸いです。ただしその長所も、日本の就活システムと2年間という時間的制限、精神的負荷などの問題で、うまく活用しきれないことがあることも知らなければなりません。

これからNAISTや他大学院進学を検討する方は、就職活動や研究速度、自身の趣味などのどこに重点を置くかを綿密に想像しておきましょう。苦労して大学院進学したのに、何も為せない無駄な期間とならないことを願っています。



それでは。

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NAISTよ、なんだかんだ楽しかったぞ。ありがとう。

年度末処理が忙しいなかの、梅観光による安寧

こんにちは。ume-boshiです。

修論発表が終わったら、就職前の休暇が得られるんじゃないかと期待していたのですが、どうにも忙しい2月を過ごしていました。

2月は修論発表に始まり、引っ越し手続きで10日間ほど奈良と東京を行き来していました。さらには、研究のデモ用システム実装や国際学会用の論文を執筆したり、自動車の売却手続きをしたり、実家の部屋の明け渡し用に掃除をしていました。

忙しい忙しいとは言いつつも、だらだら活動しているから悪いのであって、きびきびと活動と休暇を繰り返していれば苦労しないはずです。そんなこんなで(は?)、先日、大阪城公園に梅を見に行ってきました。


梅の時期の大阪城公園には、できるだけ毎年観光しています。理由は単純で、高2の時にはじめて観光したときに見た梅が、めちゃくちゃ綺麗だったからです。しかし、それ以来の観光では毎回開花時期が微妙にずれてしまい、満足いく観光はできていませんが。。。


今年度の写真

私は高校時代3年間写真部に入っていたのですが、大学以降はほぼ写真を撮りに行くことなく過ごしていました。ずいぶんヘタクソになっていますが、よく撮れたものだけ乗せたいと思います。

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南高梅です。

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その日のBest Shot?

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ありがちな大阪城shotも載せておく



高校生全盛期のBest Shot

今年度の写真はすこし見苦しいので、全盛期の写真も貼り付けておきます。当時、HDR写真にぞっこんだったので、2枚目はチカチカしてますね。3枚目もHDR写真ですが、歴史モノのゲームに出てきそうなくらい怪しい雰囲気を醸し出していて、僕は好きです。

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おわりに

このブログ、なんとなしに毎月投稿を続けていましたが、2月は技術記事を書くネタもなく、面白いエッセイ的記事も書く気力がない状態でした。
とはいえ、連続記録が途切れるのはなんだかもったいないので、一番雑な記事を上げてしまいました。罪悪感。

来月からは、気合を入れてまた頑張りたいです。。。

audibleが聞き放題になったので、実用的で激面白いことを伝えたい

こんにちは。

修論発表に追い込まれているべきはずなのに、こんなブログを書いているume-boshiです。家族にブログがバレました。はいはい、オワタオワタ。

さて、今回はaudibleという「本を聴くことで読書」できる、amazonが提供するサービスについて紹介したいと思います。 audibleを知らない人、もしくはaudibleを知っているものの利用したことがない人向けの記事です。

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サムネ


概要

audibleは、有名な本をプロの声優さんの朗読で読みすすめられるサービスです。audibleはamazonのサービスではあるものの、定額サービスを利用するためにはamazonのprime会員などとは別に、audibleだけに月額1500円のサブスクリプション登録をする必要があります。サブスクに登録すると書籍が聞き放題になり、さらにaudible特製のポッドキャストをすべて無料で聞くことができます

audibleの中には、1冊で6000円を超えるような大作が存在しており、そのような本をたった1500円で何冊も手に入れられることになります。聞き放題になったので、書籍が面白くなかったり、声優が自分に合わなかったり、もう一度読み返すほどのものではなかったりしたときには、すぐに別の作品に切り替えることができますし、お金や時間の無駄も発生しません!
ただし、すべての書籍を聞き放題というわけでは無いようで、一部の書籍で追加購入コンテンツな位置付けが新しくできたようです。例えば気になっていた本で言うと、「逆ソクラテス」や「起業のすすめ」、「The Four(日本ではGAFAの本?)」とかですね。聞き放題対象外である条件はわかってないです。(個人的にはコイン制は制限が無かったからそっちのほうが良かった

気になる朗読の内容ですが、基本的には各書籍につき声優さんは1人だけという体制が取られています。そのため、大抵のストーリー形式の書籍では、男性キャラも女性キャラも1人が演じる体制です。プロの声優さんを起用しているため、誰が何を喋っているかはちゃんと区別がつくようになっています。さすが😎 (男性声優が女性役をするときにはオカマっぽくなりますが)
1冊あたりの時間は平均7時間ほどであり、1冊の本を1か月かけてのんびり聞く感じになります。
書籍には、内容をわかりやすくするための図表が各所に散りばめられていますが、アプリからその内容を確認することも可能です。まあ、大抵は面倒くさいのでイメージで補うのですが。


読破経験

記事用に一瞬使っただけではないことを伝えるために、私がaudibleで読んだ書籍を紹介しておきます。特別面白かったものには⭐を付けました

  • ISSUEから始めよう
  • シン・ニホン
  • 人生は楽しいかい?
  • ビジネスエリートになるための教養としての投資
  • リーダーの仮面
  • 超雑談力
  • ⭐⭐夜は短し歩けよ乙女
  • 絶対に面白い化学入門 世界史は化学でできている
  • 世界のエリートがやっている 最高の休息法ーー「脳科学×瞑想」で集中力が高まる
  • 営業の魔術 この魔法を手にしたものは必ず成功する
  • 「不連続な変化の時代」を生き抜く リーダーの挫折力
  • (途中)史上最強の哲学入門
  • (未読)嫌われる勇気 ー-自己啓発の源流「アドラー」の教え
  • (未読)1兆ドルコーチ シリコンバレーのレジェンド ビル・キャンベルの成功の教え



手に入れて返品したのは下記の4つです。

  • ホモ・デウス(上巻) ← 話し方が宗教っぽく聞こえて返品
  • モモ ← なんかダラダラして聞こえたので返品
  • 夢をかなえるゾウ ← ゾウがうざかったので返品
  • 「後回し」にしない技術 「すぐやる人」になる20の方法 ← 聞かずに返品




1年以上使用して感じたメリットとデメリット

メリット

  • 頭に入りやすい
  • 読書と違い、完全に手を使わなくても読める
  • 物語形式で進められる実用書には強く引き込まれる
  • 声優の語りが上手いので、つい聞き入れる
  • 本を無限に読めるという、お得すぎる満足感

  • 熱などでぶっ倒れているときの暇つぶしになった

  • 運転中などの隙間時間にも読めて無駄がない
  • データ量が意外に小さい + ストリーミングできるようになった

デメリット

  • 一部の声優さんに抵抗がある場合に聴いてられない → 聞き放題で無問題に
  • 図表などの資料がすこぶる見づらい
  • メモを取りながらの勉強向きではない(?)
  • 特定の箇所を読み返すのくそ面倒
  • 車で流したら家族に引かれた。
  • ポッドキャストは聴かないかな
  • 話においていかれたらやる気無くす
  • 1冊あたりの時間が長いので音を聞き続ける習慣がある人しか使えないかも




おすすめの書籍紹介!

自己啓発 + 物語系

まず、私がaudibleの良さが色濃く出ていると感じた「自己啓発 + 物語」系の書籍を紹介します。まず、書籍リストを上げましょう。

www.audible.co.jp

www.audible.co.jp

www.audible.co.jp

www.audible.co.jp

自己啓発書は大体どれも「こうすれば成功できる」と文章で書いてあるだけであり、便所の落書きと一緒でありがたみが感じられませんでいました。ところがaudibleでは、声優さんが話すことでキャラクターの言動に感情移入しやすい状況下で、はじめは能力が低かった主人公と優しい指導者との会話を聞き進めていくことになります。そうすると、字面では影響を感じなかったアドバイスの言葉に、「なるほど!勉強になります!」としっかり啓発されてしまうわけです。

「人生は楽しいかい?」のゲオとあんちゃんの楽しそうな掛け合いを聞いているだけで、自己啓発に関係なく楽しめますし、「営業の魔術」の主人公が初めて契約を取れたときには普通に感動して泣きました。
あと、3つ目の本については、「最近よく聞くマインドフルネスって胡散臭い...」という我々と同じ視点から物語が始まります。みるみるマインドフルネスに助けられていく登場人物たちを見て、安全で有益なものだと思い知らされたりもしました。
4冊目は感情移入しすぎて、ゾウのガネーシャの奇行に腹が立って読むのをやめました


がっつり物語系

続いて、声優さんの語りが良すぎた作品です。

www.audible.co.jp

audibleの物語系がどんなものかと、モノは試しに気まぐれに購入してみたところ大当たりでした!
この本は主人公の独特な堅物による語りで進められ、おもちろい個性的なキャラクターが登場し、奇想天外な事件に巻き込まれていくものであり、audibleじゃなくてもきっと面白いのでしょう。ただ、声優さんの実力あって、主人公の女の子がめちゃくちゃかわいい路傍の石ころに甘んじていた男主人公が、緻密にのろのろ距離を慎重に縮めたくなる理由もわかります。自分が男主人公の親友のような立場にあるように感じられ、ずっと応援していました。

audibleを始めて使い始めるという人には、本当にお勧めの作品です。


日本人は全員読め

タイトルの通りです。技術後進国に成り下がってきた日本にはどんな敗因があって、どんな長所を持っているから今度こうすれば発展できるよ。という重大なことが書かれた本です。全政治家にレターパックで送りつけてやりたいぐらい、日本の未来を考えて行動したくなる本です。読め~~~~

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教養になる系

「時の偶には本で勉強でもしようか」と思って本を買っても埃がかぶるまで放置している皆さん、こんにちは。audibleでは、そんな本も興味ない部分は時間が経てば勝手に終わっているので、読み切ることができます! さて、そんな教養になる系の本でオススメを上げておきましょう。

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「化学」や「哲学」は興味はあるものの、いざ読もうとしたら寝てしまう分野として有名ですよね。上記に上げた本は、どちらも少し難解な内容ですが、興味がないところは頭に入って来ず、無視できるので読み終えることができます。そして普通に書籍の内容も面白いので、BGMとして流すつもりだったとしても、ちゃんと聞き入って教養になるでしょう。




amazonが顧客をつかみ取る秘訣

audibleを体験するにあたって、新規顧客を固定客にするための秘訣がいくつも込められているように感じました。

音声で読書をするという新しい概念について、利用者がそれに慣れるまでには少しの時間が必要です。特に、始めからよい本に巡り合えなければ、新規顧客は離れてしまうでしょう。そんなときに、audibleは下記のことをして新規顧客を固定させる策略がありそうです。

  • 複数の本を最初から手に入れられる
  • 3か月の半額期間!
  • ゲーミフィケーション(ときどき称号がもらえる)
  • // 休会(新しい運営体制でどうなっているか不明)




おわりに

私はaudibleを聞く以前、ラジオ(ANN)を聴く習慣があり、結構時間を無駄にしている感覚がありました。そのラジオ感覚で本を読めたら教養が少しは見につくだろうとaudibleを試したところ大正解。今ではすっかり生活に根差しており、非知的な手作業をしているときは良く聞いています。コイン制だった当初、書籍選びは賭けみたいなところがあったため、良い作品にたどり着けるかすごく不安に購入していました。今じゃ聞き放題なので、そんな心配もいらないですね!
本記事でおすすめの書籍も紹介しましたし、試しに何かを聞いてみたいという方はぜひご検討くださればと思います!

では。


聞き放題以前のaudible

本当は聞き放題になる前に投稿しようと思ってた本なので、聞き放題になる以前の状況を書いていました。せっかくなので文章で残しておきます。 聞き放題になる以前は、毎月1コイン(1冊を自由に購入できる権限)が支給されるほか、毎月特定の1冊(全会員が固定の本)を無料で手に入れられるという特典内容でした。毎月得られるコインでは、ストア内のあらゆる書籍が購入可能でした。また、コインで購入した書籍は一定回数は返却可能。そのため、所持できる本の冊数は固定でしたが、現状と同様にすぐに別の作品に切り替えれた感じですね。

おしゃれな家庭栽培キット「eggling」のための自動水やり装置を作成したよ ;)

こんにちは。

この記事は、M5Stack Advent Calendar 2021最終日25日用の記事です!

今回は、クリスマス + 自身の誕生日ということで、なんかおしゃれに光る系のシステムを1日で作ってみました!

今回対象とするのは、「eggling」という卵の形をした家庭栽培キットです。loftをブラブラ散策しているときに見つけて、面白いアイデアだと大興奮して購入しました。僕が購入したのは食用のバジルの卵です。

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バジル栽培用eggling

ところが、私は植物の育成ができません。以前豆苗を栽培してみたときに、水をときどき交換してあげるだけで十分なものを ↓ この状態にまでしました。なんで死んでしまったん...?

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しおしお豆苗




egglingの育成方法について調べてみたところ、どうやら①土が乾かないように水やりをすべきこと、②が適切に当たる環境下にあるべきらしいです。

mabomabo-yakata.com

は?こんな私がまともにegglingを育成できるとでも? つまりが、全自動化された育成マシンを作成する必要がありますね(達せていないが)。




システム概要

egglingへの自動水やり + 光照射マシンを作成したいと思います。組み込み界隈では擦られまくっている水やり装置ですが、既存のシステムをはるかに下回るシステムを作り上げましたよ! 誕生日なので雑なのは許してください。

以降の節からは、開発の過程をじゃんじゃん載っけていこうと思います :)

①egglingを割る

ここが今回の開発で一番楽しかったところです。卵の頭を固いものでカチ割ってあげることで、土が露わになります。この殻の割り方は個々人で好きな形に調節できます。

中にある紙帯は種子が入っているものみたいです。egglingの製品には、付属の種子もちゃんと用意されているため、やり直しも効くため安心感がありますね。

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卵割り。結構硬い。


②水流の制御

まず、水やりのためにペットボトルから水を運びだそうと考えています。そのために、まずペットボトルのキャップにチューブを取り付けます。今回はグルーガンで仮止めし、のちに木工用ボンドで補強しました。

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キャップに穴をあけ、チューブを取り付ける

チューブを介して水を運びますが、その流水の制御のためにチューブを折り曲げる方法を用いました。
左のように折れ曲がっていないときは水が流れ、右の折れ曲がっているときは水が流れません。

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チューブを折り曲げることで水流を止める

↑ の状態を作り上げるために、サーボと針金を用いて引っ張る仕組みを作りました。サーボが回転すると針金が引っ張られて、うまいこと水流が制御できます。

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割りばし細工


③水が溜まったことの検知

卵は外皿の上に置いた状態にあります。この際、適した水量は、外皿に水が溜まるくらいのようです。

ということで、水が溜まったことをセンシングしなければなりません。世の中には専用のセンサがあるのでしょうけれど、所持しておらず購入するお金もあまりない貧困学生なので、すでにあるものを組み合わせてセンシングしようと思います。



ということで、いつもながら適当なセンサを作ります。
使用するのはフォトリフレクタとティッシュ、黒い紙です。まず、黒い紙をティッシュにくるんでセロハンテープで貼り付けます。

ティッシュは基本的に白ですが、水を灌ぐことでティッシュ内の黒紙が透けたり、生地による光の散乱が生じることで反射率が低下します。そのため、水が溜まっていない状態では画像左のように電位が高くなっており、水が溜まってティッシュに浸透した状態では画像右のように電位が低くなります。

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ティッシュの濡れによる水のたまり検知


④光の照射

種子が発芽するまでは、室内でよく光が当たる環境に置くべきであり、発芽後も日光下に置く必要があります。最近では、家庭菜園としてLED光を照射することで発芽後も育成できていますよね。

ということで、本システムでも同様に発芽後まで使用できるようなLED光をegglingに照射してあげます。その際、クリスマス + 自身の誕生日を祝うためにイルミネーション風に光らせてあげようと思います。



LEDの照射光を決定するために参考にしたのが下記のサイトです。
この記事で引用している内容によると、LEDでの育成をする場合の色は下の条件が実験的に良いといわれているようです。

論文では赤+青に24%まで緑の光を混ぜると生育が良くなる。 しかし、50%以上、緑を混ぜると生育が悪くなる。

bambooborny.hatenablog.com



そこで私がegglingに照射する光も、赤100%+緑25%+青100%の頻度にしました。実現のためのLEDには、マイコン内蔵であり1本の信号線で大量の素子を制御可能な、WS2812BのLEDテープを採用しました。

www.amazon.co.jp



これを3個ずつ同じ色で、ランダムに点灯しました。さらに、イルミネーション風にするために、1/5の割合で時々LEDを消灯してあげました。

写真で見てみると、光がすべて加法されてしまい、怪しいマゼンダ色になっていますね。肉眼で見ると、ピンクでない色も多少は見られますが、大体同じ色に見えています。

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LEDテープのイルミネーション的配色

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怪しい雰囲気を醸し出す卵バジル


⑤システムの統合

ここまでに紹介した実装内容をベースとして、システム全体を統合して作り上げました。それが ↓ の写真になります。上から針金でつるしたペットボトルに水が入っており、そこから下にあるegglingに水を注いでいきます。その段階で、②で作成した水流制御の仕組みが動作するわけです。水がegglingに注がれて浸透し外皿にたまると、③のケースに張り付けたティッシュ濡れセンサが反応し、水流を止める判断ができるわけですね。最後に、④で作成したLEDを照射してあげることで、家庭内菜園が可能となります。シンプルながら完璧な挙動をするはずです!

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統合した結果。めちゃくちゃ。


完成品動画

そして完成したものが ↓ この動画(1:40ごろから)になります。初めての水やりは、カメラから見やすいように光を照射せずに行いました。

youtu.be

結果として、一番初めの水やりでは浸透が非常に遅く、上から溢れ出てしまうという結果となりました...
まあ、正常にセンシングができて水流の制御も動作しているようで、種が流れ出さえしなければ許容範囲かなと思っています(この適当さじゃ豆苗も枯らすわな)。


おわりに

クリスマス + 自身の誕生日 ということで自動育成マシン 兼 イルミネーションシステムを作成しました。一番初めからうまく動作してくれるだろうと「THE FIRST MAKE」をしてみましたが、HW開発は実際に動作させてみないと挙動がわからないですねぇ。

こんな悔しい日には、egglingを鑑賞しながら、大好物の「タマゴロウ」を食べてお別れしましょう。

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めりくり!はぴば!