はじめに
4回生になって研究を始めると、それまでの学生生活と比較して論文を読む機会が非常に増えます。特に、他大学に進学して研究が大幅に変わる人や、新規性の高い研究をするような人は論文を集めるだけでも時間がかかり、どの論文に何が書かれているかは、ほとんど覚えていられません(やばい)。そのため、大量の論文を爆速でまとめることができるツールが必要となります。
そのために有効な「MarginNote」というアプリを発見したので紹介します。
追記(2020年8月16日): MarginNoteの基本的な使用方法について、下記の記事にまとめてみました。
MarginNoteを選択した理由
Appleアンチだった私が、論文を読む目的でiPadを購入したのには下記の2つの理由があり、それについて少し説明をします。
1. Apple Pencil
論文を読むとき、常人であれば必ず眠くなってくるため、体を動かすことが重要です。また、文章が頭に入ってきやすいように、マーカーやメモをしながら読むことが多いです。そのため、tablet端末で最も精度よく、論文に記入できるApple pencilが有効です。
もちろん、Androidのtabletと電子タッチペンを使って何とかならないかも試したのですが、タッチの精度とアプリが微妙なことが相まって、使用にするに耐えませんでした。
2. 論文管理ソフト
ググったら色々なソフトが見つかるかと思います。そのなかで最も使用感が良かったのはMendeleyであり、それを半年ほど使用していました。しかし、日本語論文のメタ情報を自動的に読み込むことができないことや、ハイライトの機能しかないなど、使っているうちにじわじわとストレスがたまるアプリでした。ただ、保存した論文を複数の端末間で連携できることは非常にいいですね。DropBoxで解決しますが。
MarginNote
特徴
爆速で論文をまとめられるMarginNoteというアプリの特徴を下記に述べます。
- 最強:論文の内容をマインドマップ形式でまとめられる
- 強み1:複数の論文を同時に開きながらまとめられる
- 強み2:翻訳がすぐにできる
- 強み3:Apple Pencilでメモやハイライトが可能
- 強み4:PDFで文字として認識できなくても、OCR機能により文字として入力できる
- 値段:1600円
- アプリの学習コスト:高め
使用後の感想
利点:知識を階層的にまとめられるので、欲しい情報を探すのが簡単になった
欠点1:一部、キーボードで文字を打つのがめんどい
→ 600円で手書きのキーボードアプリを購入し解決可能
欠点2:WidowsやAndroid端末とデータを同期できない
→ Macユーザなら同期可能
→ DropBoxなどのクラウドを用いて論文を共有することはできるが、iPadでDropBoxにデータを保存するのは結構面倒
欠点3:各ノードの手書きメモのサイズが小さい
最後に
使い方が若干難しいので、今後使用方法についても共有できたらと思います(MarginNoteに関する日本語の記事が少ない)。 非常に良いアプリなのでぜひ使ってみてください。
本日の机上の空論:こういうUIでブックマークとかExplorerの整理が出来るサービスを開発すると、存在するブラウザの数だけ収益が得られる。