こんにちは。
最近、個人開発をさぼり気味で、思うように開発が進んでいません。next versionの基板を設計しようと、昔の基板をあさったりすることが多いのですが、どうも気になることが。
というのも、ケースに入れずに放置していた基板はホコリをかぶってしまい、目障りな感じなのです。息で吹き飛ばしたり、指でこそげ落とそうと試みたのですが、フラックスが残っているせいなのか綺麗になりませんでした。
フラックスが残っていると、ノイズ源にもなるみたいです(今回初めて知りましたが)。
一度気になりだすと落ち着かないもので、基板の掃除について実際に色々なアイテムを使用して調査することにしました。
試したアイテム
今回、基板のホコリを除去するために4つのアイテムを購入し、効果を見てみました。
手始めにメガネで試す
私は皮膚が弱いので、おでこの皮膚が剥がれ落ちて眼鏡に付着してすぐに汚れます。そこでホコリ取りの実力を測るために、手短なメガネでアプローチをかけてみました。
メガネにフラックスクリーナーは意味がないので対象外にしております。
// そしてブラシ処理後の写真を撮り忘れる失態…
スライムでのホコリ取りは効果絶大でした。しかし、若干油を含んでいるようで、指で擦ったときのような脂が付着してしまいました。また、強めに張り付いた汚れに対してはスライムは無力でした。
ブラシではスライム以上のホコリを取れませんでした。しかし、細かい溝の汚れにはアプローチを仕掛けやすかったです。
最後にクロスでは、油汚れも完ぺきに綺麗にふき取ることが出来ました。メガネ拭きよりも上質な布なので、当然と言えば当然ですね。
本題の基板を掃除
それでは本題の基板を掃除していきます。対象となるのは、この記事で用いていた基板におけるピン密集地帯です。
掃除の手順は、「スライム」→「ブラシ」→「クロスでの乾拭き」→「フラックスクリーナー + ティッシュ」→「フラックスクリーナー + クロス」です。が、案の定、ブラシの効果が薄く撮影を忘れてしまいました。
スライム・ブラシでのホコリ取りは、細かな屑にはほとんど効果がありませんでした。理由としては、フラックスの残液が屑をネバっとホールドし、取り除けなかったのだと考えられます。
クロスでのホコリ取りは、細かな屑も除去することができました。クロスは生地が丈夫なので、強めにこそげ取ることが可能なようです。ホコリを取るだけならこれでいいかな。
フラックスクリーナーを用いた掃除結果については次の感じです。
ティッシュでは、無謀でした。ティッシュは引っかかってゴミと化すわ、汚れは落ちないわ、指は痛いわ。。。散々な結果となりました。
クロスで拭きとった場合、かなり綺麗にフラックスを除去することができました。茶ばんだ箇所がほぼ無くなっていますね。ただ、2.54mmピッチの隙間部分(右下3ピン)を除去するのは難しいようです。また、分厚く残ったフラックス残液は、除去しきれませんでした。爪でこそげ取れ :)
より古い別の基板でも試してみたところ、↓ の写真のような結果となりました。
全体的に掃除をして綺麗には出来たのですが、光が反射する場面じゃないと変化があまりわかりません。
近くで見た場合のBeforeとAfterは大きく違いますね。フラックスクリーナー後の状態が綺麗すぎて、ピンボケしているんじゃないかと何度も見返しました。生まれてこの方、フラックスクリーナーをしたことが無かったので、逆に違和感を感じる綺麗さであり、ちゃんとはんだ付けできているか不安になるレベルです。。。
まとめ
それぞれのアイテムについて、下記の様な特徴と使用場面が対応していそうです。
- スライム:めちゃくちゃ楽にホコリ除去できる。
基板以外でのホコリ取り。油汚れがついても目立たない箇所。 - ブラシ:きめ細かな毛先で細かな溝でも、ささっと楽しい。
基板以外でのホコリ取り。油汚れが気になる箇所。 - クロス:ホコリもフラックスも一番綺麗にでき、コスパもよく応用が利く。
万能なホコリ取り。汚れやすい消耗品なので、省スペースで汚れが少ない箇所。 - フラックスクリーナー:フラックス絶対許さないマン。
基板全般。フラックスがある箇所全般。
個人的なベストプラクティスは、
ホコリを取るだけならばクロスを用いて慎重にふき取ること。
フラックスを除去するならば、フラックスクリーナーとクロスでふき取ることが良いと思われます。クロスは汚れるのが勿体ないので、綿棒で代用することもできます(ほつれた繊維が付く問題有り)。
ではまた。